漢字の階層構造
漢字の集合を,漢字を
,その構成素を
とする。
の冪集合
において,包含関係による半順序関係
を考える。
半順序関係を表すハッセ図において,ノード
の濃度が
であるとき,ノード
は階層
に布置される。
存在可能な構成素を考える。
を満たす
を存在可能な構成素という。存在可能な構成素の集合
は,写像
で定義される。
漢字の帰属度について考える。漢字のある属性を,親子関係が不明な漢字の対を
とする。
例えば,について考えてみよう。
となる。
例えば である元
の数は,
。下図では,
を除いている。これがすなわち写像
による効果である。
例えば,のように分解するのは可能としても,
のようには分解できないということだ。(筆順フォントは有料なのでご宥恕ください)
でも,構成素ってどうやって決まるんだろう?
『漢字の構造分析に関わる問題 : 漢字字体の構造分解とコード化に基づく計量的分析』によれば,漢字であることが構成素になる必要十分条件のようだ。もしそうだとすれば,はどこまでを要素として定めるんだろう。「夂」なんて漢検辞書に載ってなかったぞ。